世の中にはいろいろな声がありまして塾の「独自のメソッド」というフレーズもよくあります。しかし、正直なところ「ある問題の解き方」を教えるなら、少し知識があれば教えることなんか誰でもできるんです。特別なメソッドなどありはしないのです。
私のところに来ている生徒たちは、最初は私の教え方がかなりユニークなように受け取るようですが、それは昔からいわれてきた「反復は勉学の母」という学問の王道を言っているだけなんです。が、皆さん驚くんですね。
確かに、私も「独自のメソッドで成績が急激に伸びる」みたいな言い方を聞くと「本当にそんな方法があるんだ」と思ったりします。でもそんな方法がありはしないし、ほんとにあれば誰かがすぐにまねます(笑)。
いつの頃からか「丸暗記はいけない」とか「理解が大切」とか「疑問を持つのが大切」とか言われ始めて現在の世の中の趨勢はそのようです。
でも、小中高の勉強なんか、もう長い間に確立されてしまっていることですね。そんなものに疑問を持ってどうするんでしょう。
論語の「温故知新」は何千年たとうと古びはしません。
まず「覚える」こと。それを土台に次のステップに行きましょう!