中学生向けの国語のお話を書いてみます。

 

文法は大丈夫かな

 

全部とは言わないけれど「主語と述語」だけはきちんと押さえよう。日本語は主語の省略が多いので、前後の関係から主語を自分で決めないといけない場合が多いかも。主語述語がわからないのは「文が読めない」という人に多いパターンかな。

 

主語・述語は国語だけでなく英語では特に重要だよ

 

漢字や熟語、慣用句はどうだろう。漢字は「読めればいい」に徹すると学習が楽になるよ。「書き」を覚えるのは大変。読める漢字や熟語を少なくとも今の学年の8割以上は押さえておこう。

 読める漢字が増えれば書ける漢字も比例して増えます。

 

それと「比喩」を覚えること。言葉を文字通りに受け取るのではなくて、この場面でこういう風に言うとこういう意味、みたいな事だね。

 

そういう基本的なことを押さえたら文を読んで、質問に答えるわけだけれど、国語に限らず「聞かれたことに答えていない」ケースが非常に多い。もったいないので質問文はきちんと読もうね。それは例えば面接試験で「サッカーは好きですか?」と聞かれて「野球が好きです」と答えるようなもの。

 普通の会話ならそれで良いけれど、試験だと「質問に答えていない」よね。「間違っているものを選べ」と言われているのに「正しいものを探した経験」はたいていの人があるはず。思い込みはいけません。質問に答える練習をしようね

 

 次に、文章の書かれ方は「起承転結」とか「序破急」とか言われるけれど、どちらも基本的に変わりません。

 書き出しで「こんな話をしますよ」というのがあって、次に例を挙げて、最後に結論だね。基本はこれです。大事なのは最初と最後。だから練習するときは最初と最後を読んでからもう一度最初から読んでいく、という方法も効果的です。ツイッターとかのSNSだと全部読まないで途中のところでコメントする人が多いけどテストではダメです。

 

 それと問題文は最低2回は読もうね。たいていの人は一度しか読まないで問題にかかって首振り運動していることが多いね。時間がないから2回も読めない、という人も多いけれど早く読む練習すれば読めるようになります。

 

 あと、大切なのは「その問題が解ければいい」ではないと言うこと。問題文の中身を概略でいいから覚えておくと「背景知識」というものになっていって蓄積すると結構な知識量になります。

 漢字も読めて比喩もわかるが文が難しい、というのはたいてい背景知識がないのでなんの話かわからない、ということになります

 

 細かいことはいろいろあるけど、おおざっぱに言うと上のような感じかな。最後に質問に答えるときに一番大事なことは「自分の考えや感情を入れてはいけない」と言うこと。国語の問題もテストだから「そこに何が書かれているか」を聞いているのであって、君の考えや感想を聞いているわけではないのだと言うことですね。

 

 しょっちゅう聞くのは「センセ、この文の内容おかしくね。」

 おかしくても書いてあることを読み取ればよろしい。なぜなら「テストだから」、そこに何が書いてあるか聞かれているだけだから。

 大人の話みたいに論点ずらして何とか自分を優位にしようとしたりしてはいけません

 

 後は、他の科目同様「練習」です。3問くらいやって「できるようになりません」という人は結構多い、が最低20問くらいは、それも自分のレベルに合うものを練習してから次を考えましょう。

 

*敬体と常体をわざと混ぜて書いてます。小論や作文ではまねをしないでください。統一しないといけません